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手や顔の麻痺・ろれつが回らない
手や顔の麻痺、ろれつが回らないという症状多くは脳の病気です。これらの症状が急の生じた場合は軽度であっても脳梗塞や脳出血などの脳卒中の兆候である可能性があります。また、顔面麻痺は顔面神経の炎症によるベル麻痺の可能性が高いですが、脳幹や大脳に影響を与える小さな脳梗塞の可能性も考慮する必要があります。早期の診断と治療が重要です。
症状の特徴と日常生活への影響
手の麻痺
片方の手に痺れや動きにくさが生じ、日常の動作が困難になったり、仕事へ影響が及んだりする場合があります。突然に生じる場合は脳卒中を、ゆっくりと進行する場合は脳、脊髄の病気の可能性を考えます。
顔の麻痺
片方の顔の筋肉が動かしにくくなり、表情が歪む、目を閉じることができない、片方の口から水がこぼれるなどの症状が生じ場合があります。コミュニケーションや社会活動に支障を来す恐れがあります。
ろれつが回らない
突然に発声や発音が困難になる場合は梗塞や脳出血など、脳卒中を強く疑います。ゆっくりと生じる場合は脳腫瘍や、パーキンソン病などの脳、神経の病気の可能性があります。
こんなことでお悩みではありませんか?
- 片方の手足に突然の痺れや麻痺がある
- 顔の一部が動かしにくく、表情が歪む感じがする
- 目を閉じるのが難しく、まばたきができない
- 話す時にろれつが回らず、言葉が不明瞭になる
- 歩行時に片足だけ力が入らず、ふらつく
- 物を掴む動作が片方の手で上手くできない
- 笑ったり、話したりする際に顔の一部が動かない
- 急に話すのが困難になり、会話がスムーズにできない
など
このようなことでお悩みでしたら、東梅田駅・梅田駅からすぐの梅田 脳・脊髄・神経クリニックへご相談ください。
手や顔の麻痺・ろれつが回らない時の主な原因
手や顔の麻痺、ろれつが回らない症状には、以下のような原因が考えられます。
早期の適切な診断と治療が大事で、特に脳梗塞や脳出血のような、急激に進行して重篤な状態になる疾患においては早期に見極める必要があります。
脳梗塞
血管が詰まり脳の一部が血流不足に陥り、その結果、麻痺が生じることがあります。
脳出血
血管が破れて脳内に出血が生じ、神経機能に障害を及ぼす場合があります。
顔面神経麻痺(ベル麻痺)
顔面神経の炎症や損傷により、片側の顔が動かなくなります。
多発性硬化症
脊髄を含む中枢神経系に慢性的な炎症が生じ、神経機能に障害を引き起こします。
パーキンソン病
ドーパミンという神経を作動させる物質を産生する神経細胞の減少が進行し、運動に関する障害が生じます。
脳幹の障害
脳幹部分の損傷や疾患により、様々な神経機能に影響を及ぼします。
頸部や末梢神経障害
頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症、後縦靭帯骨化症などの頸椎疾患は、手にいく脊髄神経根の圧迫や損傷が生じ、また上肢の末梢神経障害において、手の麻痺の問題を引き起こすことがあります。
手や顔の麻痺・ろれつがまわらない時の検査方法
手や顔の麻痺、ろれつが回らないといった症状の原因を特定するために、以下のような検査方法が一般的に行われます。
MRI検査
磁気共鳴画像法(MRI)は、脳や脊髄の詳細な画像を映し出し、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、多発性硬化症、頸椎疾患など多くの病態を詳細に捉えることができます。MRIは非侵襲的な検査であり、脳や神経系の異常を発見するための主要な診断ツールです。
神経伝導速度検査
この検査は、末梢神経がどの程度正常に機能しているかを測定します。末梢神経障害や神経の絞扼が疑われる場合に有用です。
頸動脈エコー
脳梗塞のリスク評価や血管の状態を調べるために行われます。
手や顔の麻痺・ろれつがまわらない時の治療方法
脳梗塞の治療
脳梗塞が原因の場合、血栓溶解療法や抗凝固療法が用いられるます。これらの治療は血流を改善し、脳への損傷を最小限に抑えることを目指します。神経症状が継続する場合は、リハビリテーションを通じて、失われた機能の回復をはかります。
脳出血の治療
脳出血が原因の場合、高血圧のコントロールを早期に行って再出血を防ぎ、意識障害が伴う場合はや手術による血腫の除去が必要になることがあります。
顔面神経麻痺(ベル麻痺)の治療
ステロイド剤を使用した治療が一般的で、炎症を抑えることにより神経の回復を促進します。早期治療が重要で、目の保護や物理療法も併用されることがあります。
薬物療法
症状を緩和するために、痛みや不快感を軽減する薬が処方されることがあります。