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物忘れ・認知症について
物忘れと認知症はしばしば混同されますが、これらは明確な違いがあります。
物忘れの多くは、加齢による一時的または軽度の記憶力の低下を指し、日常生活に大きな支障を来すものではありません。対照的に、認知症は記憶力だけでなく、判断力や思考能力に影響を及ぼす進行性の脳の疾患です。しかし物忘れの中には、認知症の初期の場合がありますので、その診断と早期治療が重要となります。
大阪市北区の梅田 脳・脊髄・神経クリニックでは、物忘れ・認知症の症状に対して、先ずは専門的な診断と丁寧な治療を提供しています。物忘れ・認知症に関するお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
物忘れと認知症の違い
物忘れ
短期間での記憶の欠落や忘れがちな状態で、基本的に日常生活には影響を与えません。ストレスや疲れが原因で一時的に発生することが多いです。
■物忘れの種類
<加齢に伴う物忘れ>
多くの場合、加齢に伴う一時的または軽度の物忘れであり、人の名前が出てこない、など、壮年期以降となると皆、多かれ少なかれ感じるもので、病的なものではありません。
認知症
記憶障害に加え、思考、計画、言語理解、判断力などに影響を与えます。日常生活に支障を来たし、時間と共に症状は進行していきますので、その診断と早期治療が有用です。
■認知症の種類
<アルツハイマー型認知症>
記憶力の低下が最も顕著ですが、思考や判断力の問題も伴います。
<レビー小体型認知症>
記憶障害に加え、幻視や運動障害を伴うことが特徴です。
<脳血管性認知症>
脳血管の問題により発生し、物忘れや集中力の低下、歩行障害などが見られます。
■認知症の影響
認知症は患者様だけでなく、ご家族や周囲の人々にも大きな影響を与えます。日常生活での自立性が低下し、介護やサポートが必要になることが多いです。認知症の進行に伴い、患者様は日常の単純な作業すら困難になることがあります。
こんなことでお悩みではありませんか?
- 最近の出来事を忘れやすい
- 同じことを何度も聞いたり、話したりする
- 知っているはずの道や人の名前を忘れる
- 日常の単純な作業が困難になった
- 判断力や計画能力が低下していると感じる
- 言葉が出にくくなってきた
- 気分が不安定で、変化に対応できなくなった
- 社会的な活動から遠ざかるようになった
など
このようなことでお悩みでしたら、東梅田駅・梅田駅からすぐの梅田 脳・脊髄・神経クリニックへご相談ください。
物忘れ・認知症の診断方法
問診
患者様の症状、記憶力の変化、日常生活での困難な状況などについて詳細に問診します。その際に家族からのお話も重要となります。病的物忘れ(認知症)となると、ご本人が行動や言動の変化、忘れがちな事柄、特定の状況での混乱など、日常生活における様々な側面がご本人は認識していないことが少なくありません。
臨床検査
基本的な身体検査を含み、まずは長谷川式物忘れテスト(HDS-R)を行います。
時には他の認識脳検査を行って、大脳高次機能を含めた経系の機能を評価します。これには、反射、筋力、感覚機能、協調運動などのテストが含まれます。これらの検査は、認知症の原因となる可能性のある他の神経系疾患を排除するのに役立ちます。
MRI検査
MRI検査は、脳の詳細な構造を視覚化し、脳内の異常を明らかにする重要な診断ツールです。これにより、海馬萎縮度をMRIで測定、アルツハイマー病の特徴的な変化を評価する検査(VSRAD)を行い、さらには脳の虚血性変化(白質病変、多発性ラクナ梗塞)を調べて脳血管性認知症の可能性、脳腫瘍、大脳に髄液が貯留する正常圧水頭症など、様々な状態を特定し、認知症の原因疾患を診断します。
診断、治療が始まると定期的なMRI検査により、認知症の進行状況を確認し、治療薬の増量や追加を判断したり、治療の効果を評価して進行を防ぐように努めます。
認知機能検査
認知機能検査には、記憶力、注意力、問題解決能力、言語能力など、脳の様々な機能を評価するテストが含まれます。これには先に述べた長谷川式認知症テスト(HDS-R)、MMSE(ミニメンタルステート検査)やCDT(クロック・ドローイング・テスト)などがあります。
物忘れ・認知症の治療方法
早期治療
認知症の初期段階での治療は、症状の進行を遅らせることが可能です。
薬物療法
認知機能の改善や症状の進行を遅らせるための薬物治療や、進行につれて見られやすい周辺症状(被害妄想、暴言、徘徊、意欲低下など)に対する薬物治療を行います。
サポート・総合ケア
患者様とご家族へのサポートや日常生活の質の向上を目指した総合的なケアを提供します。