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手足の痺れ・脱力について
手足の痺れや脱力は、突然生じた場合は脳卒中の可能性が高く、すぐの診断と治療開始を要します。そのうち治ると思って様子を見ているうちに、みるみる症状が進行して取り返しがつかなくなることも少なくありません。MRI検査が可能な施設にすぐに受診する必要があります。一方、だんだんと生じるものは、脳、脊髄、末梢神経の疾患である可能性が高く、専門医のいるMRI検査をできるクリニックの受診をお勧めします。その時は日常生活に支障を来す程でなく、一時的な不快感だけと思っていても、神経系の深刻な障害を生じてくる疾患の可能性もあります。痺れは感覚の喪失やピリピリとした感覚として現れ、脱力は筋力の低下や筋肉のコントロールが困難になる状態を指します。
日常生活への影響
活動への制限
痺れや脱力がある場合、例えば物を掴みにくい、字が書きにくい、歩きにくいといった日常生活動作に支障のあることで気が付くことがあります。
安全性の低下
足の脱力や痺れは、軽度の場合は歩行時のバランスが悪い、一方にふらつく、転びやすいといった症状でわかることがあります。
持続的な不快感
痺れはしばしば不快感や痛みを伴い、仕事や趣味の継続に影響したり、睡眠障害や集中力の低下などの問題を引き起こす可能性があります。
こんなことでお悩みではありませんか?
- 手足に痺れやピリピリ感がある
- 手足の力が抜ける感覚や脱力がある
- 手足のコントロールが難しく、動作が不安定
- 手の指先や足の指の感覚が鈍い
- 手の動きが不器用になったり、物を掴むのが困難
- 歩行時に足がもつれる感じがする
- 長時間同じ姿勢でいると手足が痺れる
- 重い物を持つと手足の力が入りにくい
など
このようなことでお悩みでしたら、東梅田駅・梅田駅からすぐの梅田 脳・脊髄・神経クリニックへご相談ください。
だんだんと生じる手足の痺れ・脱力の主な原因
手の痺れの主な原因
頸椎椎間板ヘルニア/頸椎骨軟骨症/後縦靭帯骨化症
頸椎の間からでる脊髄神経根が、椎間板や骨とげの突出によって圧迫されることで、首の痛みや腕、手しびれや痛み、脱力感などを引き起こします。
手根管症候群
手の平がジンジンするような痺れや痛みで、の平側の関節を通る神経(正中神経)が圧迫されることで起こります。進行してくると握力が低下、親指と人差し指で物を挟みにくくなります。
肘部管症候群
肘の内側を通る神経(尺骨神経)の絞扼が原因で、小指、くすりゆびにしびれ、や筋肉のやせ感じることがあります。
足の痺れの主な原因
腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア
長く立っていたり、歩いていると、足がしびれてきて、長く歩けない、足がたよりないなどの症状が生じることがあります。
糖尿病性末梢神経障害
糖尿病の3大合併症の一つで、糖尿病が原因で足の痺れや痛みが起こる場合があります。
ビタミン欠乏性末梢神経障害
ビタミン不足が神経機能に影響を及ぼすこともあります。
末梢神経障害
手や足の特定部位の神経が圧迫されることによって生じます。例えば、手で橈骨神経麻痺、足では骨神経障害や足根管症候群などがあります。
脳疾患による手足の痺れ・脱力
下記のような脳の疾患が原因で手足の痺れ・脱力が起こる場合があります。
パーキンソン病
歩幅が小刻みになる、歩くのが遅くなるなどの症状が見られます。
正常圧水頭症
脳内の脳室に髄液が貯留してきて、大脳を圧迫することによって歩行障害やふらつきが生じます。認知症、尿失禁も伴うことがあります。
手足の痺れ・脱力の検査方法
手足の痺れや脱力は、ほとんどが神経系統の問題から生じ、専門的神経学的診察と切な検査を行うことで診断し、適切な治療方法を決定することが重要です。主に次のような検査方法を用いて診断を行います。
MRI検査
脊椎や脳の詳細な画像を提供し、神経系の病変を特定します。
特に、脳や脊髄の構造、血管、および周囲の組織の異常を検出するのに有効です。
神経伝導速度検査 (Nerve Conduction Study)
神経の機能を評価し、痺れや脱力の原因を特定します。
末梢神経の機能を評価し、痺れや脱力の原因を特定します。
電極を皮膚に取り付け、小さな電気刺激を与え、神経がどのように信号を伝達しているかを測定します。
電気筋肉図検査 (EMG:Electromyography)
四肢の筋肉の反応を測定し、神経や筋肉の障害を特定します。
非常に細い針電極を筋肉に挿入し、筋肉の電気活動を記録します。
血液検査
糖尿病やビタミン不足など、痺れや脱力の原因となる体内の化学的不均衡が原因となる代謝性障害の診断を行います。
手足の痺れ・脱力の治療方法
手足の痺れや脱力の治療には、その原因に基づいて多様なアプローチを行います。主な治療方法は以下の通りです。
薬物療法
神経痛や炎症を和らげるための薬物(抗炎症薬、鎮痛剤、神経安定薬など)を処方します。
糖尿病やビタミン欠乏症が原因の場合は、それらの状態を改善する薬物治療が行われます。
手術
保存的治療(薬物、理学療法)にもかかわらず、進行して日常生活に支障が生じるようになれば、の、頸椎・腰椎の疾患、神経絞扼、脳の病気によるものなど、手術により圧迫されている神経や脳の除圧を行い、症状を軽減、ひいて消失させます。