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脳神経外科とは?
脳神経外科は、脳、脊髄、神経、およびその周辺の血管などの疾患に対する専門的な医療を提供する診療科です。この分野では、脳卒中、脳腫瘍、脊髄脊椎神経障害、外傷、先天性疾患、感染症、脳神経系の変性疾患など、幅広い状態の診断と治療が行われます。
大阪市北区にある梅田 脳・脊髄・神経クリニックの脳神経外科では、脳から脊髄まで、これらの疾患による様々な症状を抱える患者様に対して、専門性の高い医療技術と知識でもって質の高い治療を提供します。
主な対象疾患
脳動脈瘤
脳動脈瘤は、脳の血管が膨張する病態で、破裂するとクモ膜下出血を引き起こすリスクがあります。破裂前に発見された場合、コイル塞栓術やクリッピング手術などを行って予防的に治療します。田辺理事長、および安井医師は1000例以上の脳動脈瘤クリッピング手術を行ってきました。
脳動静脈奇形
脳動静脈奇形は、脳内の動脈と静脈が異常に結合している状態です。この状態が続くと脳内出血や脳梗塞を引き起こす可能性があります。治療方法には手術、放射線治療、内科的治療が含まれます。
脳腫瘍
脳腫瘍は、良性・悪性の区分があり、頭痛、めまい、視力障害、運動障害などの症状を引き起こすことがあります。治療には外科手術、放射線治療、化学療法が一般的です。
正常圧水頭症
正常圧水頭症は、脳内の脳脊髄液の循環や吸収に異常が生じ、脳脊髄液が脳室内に異常蓄積する症状です。歩行障害、認知障害、排尿障害が特徴です。シャント手術が一般的な治療方法です。
顔面痙攣
顔面痙攣は、片側の顔の筋肉が不随意に収縮する症状で、初期には下の眼瞼がピクピクする症状に始まります。殆どの原因は脳幹からでる顔面神経の起始部で、蛇行屈曲する脳の微小血管が圧迫刺激するためで、時に脳腫瘍や血管奇形の圧迫によることももあります。効果のある薬剤はなく、痙攣する顔の筋肉を一時的に麻痺させるボトックス注射は3か月に1回必要となります。進行継続して困る場合は耳の後ろに500円玉大の骨窓を開けて、原因となる血管を神経から離す手術(頭蓋内微小血管減圧術)で治すことができます。田辺理事長はこの手術の30年以上のキャリアがあり、2024年にはこの全国学会の会長を努めます。
三叉神経痛
三叉神経痛は、片顔の前額、目の奥、頬、口唇の上、顎や耳、歯茎など、発作的に激しい痛みを引き起こす疾患です。顔の知覚を脳に伝える三叉神経が、頭蓋内で脳幹に入るところで、屈曲蛇行する血管が圧迫刺激されて生じます。通常の鎮痛剤は効果なく、抗てんかん薬が効果的ですが、コントロール困難となり痛み耐えられなくなった場合は、耳の後ろに500円玉大の骨窓を開けて、原因となる血管を神経から離す手術(頭蓋内微小血管減圧術)で治すことができます田辺理事長はこの手術の30年以上のキャリアがあり、2024年にはこの全国学会の会長を努めます。
クモ膜嚢胞
クモ膜嚢胞は、脳膜が嚢状に膨らんだ状態で、多くは無症状ですが、大きくなると圧迫症状を引き起こすことがあります。多くは年に1回程度のMRI検査での経過観察が行われますが、脳の圧迫症状がある場合は手術による除去が考慮されます。
頭部外傷
頭部外傷は、事故や転倒などによる頭部への打撲や損傷を指します。脳震盪、脳挫傷、硬膜下血腫などがあり、重症度に応じた治療が必要です。当クリニックでは頭部外傷後の高次脳機能障害で困っている人に対して、中川原院長および安井医師が診断をしています。
脳神経外科で行われる主な検査
脳神経外科では、様々な検査を通じて脳や脊髄、神経系の疾患を正確に診断します。以下に主な検査方法を紹介します。
MRI検査
磁気共鳴画像法(MRI)は、脳や脊髄の構造を高解像度で画像化する検査です。脳腫瘍、脳卒中、脳動脈瘤、炎症性病変など、脳や脊髄、神経系の様々な異常を詳細に視覚化できます。
当院の3テスラ高機能MRIは脳血流や脳機能の検査も可能です。
MRA検査
磁気共鳴血管画像法(MRA)は、MRIの技術を使用して脳の血管を特に詳細に描出する検査です。脳動脈瘤や脳血管奇形の検出に非常に有効です。
脳波検査(EEG)
脳波検査は、脳の電気活動を記録する検査で、特にてんかん診断に重要です。異常な脳波パターンより発作の種類や発生源を特定するのに役立ちます。
神経伝導速度検査
この検査は、末梢神経の機能を評価するもので、神経の損傷や病気(例えば手根管症候群や末梢神経障害)を診断するのに用いられます。
筋電図検査(EMG)
筋電図検査は、筋肉の電気活動を測定する検査です。筋力低下や筋肉の病気(例えば筋委縮性側索硬化症や多発性筋炎など)の診断に役立ちます。
脳神経外科で行われる主な治療
脳神経外科で扱う治療方法には、以下のようなものがあります。
手術治療
脳腫瘍、脳出血、脳動脈瘤、顔面痙攣、三叉神経痛、正常圧水頭症、脊髄脊椎疾患など、外科手術が必要な病態に対して行われます。
脳動脈瘤、顔面痙攣、三叉神経痛、脊髄脊椎疾患などは理事長の専門分野で、手術が必要な場合には、連携病院にて理事長が執刀医として手術を行うことが可能です。
薬物治療
脳神経外科的疾患の中には、手術よりも薬物治療が適切な場合もあります。例えば、一部の脳腫瘍、神経障害、炎症性疾患などがこれに該当します。
リハビリテーション
手術後の回復期に重要な役割を果たします。機能回復を促し、日常生活の質の向上を目指します。
手術をお考えの方へ
梅田 脳・脊髄・神経クリニックでは、患者様それぞれの状況に応じて、手術の適応を判断します。疾患によっては、連携病院にて理事長が執刀当医として手術を行うことが可能です。
個々の患者様に合わせた治療
患者様一人ひとりの具体的な状況を理解し、その上で最適な治療計画を提供します。特に「手術をしても治らない」と言われた方や、不必要に手術をすすめられている方々に対して、力を尽くします。
患者様の立場でのアプローチ
手術が必要な場合、その理由と利点を患者様に明確に伝え、納得していただけるよう努めます。一方、手術が必要でない場合には、患者様の意向に沿った代替の治療方法を提案します。
最適な治療方法の提案
患者様が直面している困難に対し、最適な治療方法を提案し、具体的な結果を出すことに自信を持っています。
セカンドオピニオンを承っています
当クリニックでは、他の医師からの診断や治療提案に対して、別の視点からの意見を提供するセカンドオピニオンを承っています。これは、患者様がご自身の状況についてより深く理解し、より確信を持って治療決定をするために非常に重要です。患者様が最善の医療を受けられるよう、専門知識と経験を活かしてサポートしています。
手術に関してセカンドオピニオンをご希望でしたら、お気軽にご連絡ください。