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MRI検査について
MRI(磁気共鳴画像診断)検査は、強力な磁場と無線波を利用して体内の構造や組織の詳細な画像を得る医療技術です。この検査は、X線を使用せず、体への負担が少ないため、様々な病気の診断に広く利用されています。特に、脳、脊髄、神経系の疾患の診断において重要な役割を果たしています。
梅田 脳・脊髄・神経クリニックでは、高解像度の3テスラMRI検査を主として、隠れている脳や脊髄(オプション)を発見し、発症を予防したり、時に早期治療を行います。脳や神経系の健康状態に関して不安や疑問がある場合は、是非、当クリニックまでご相談ください。
当クリニックのMRI検査の特徴
ネットや電話予約でのMRIが可能
ネットやお電話でMRI検査の予約が可能です。忙しい仕事の合間など、待ち時間を無駄にすることなく迅速な検査と診断を行うことができます。また、急な頭痛、手足のしびれ、頭部打撲など、予約なくとも予約患者さまの合間に検査を実施することも可能です。
3テスラの高解像度、明るい室内でのオープン型MRIを導入
当クリニックでは3テスラの高解像度MRIを導入しています。1.5テスラのMRIと比較して、より高画質で詳細に脳や脳血管の構造や病変を詳細に検出することが可能です。
3テスラと1.5テスラの違い
MRIの磁力の強さはテスラという単位で表されます。
1.5テスラと3テスラのMRIの違いは、主に画質と検査時間です。3テスラのMRIは、1.5テスラのMRIに比べて信号雑音比が2倍向上しています。信号雑音比とは、画像に含まれる有用な情報とノイズの割合を表す指標です。信号雑音比が高いほど、画像が鮮明で細かい部分も見やすくなります。特に脳神経や血管などの細い構造や、小さな病変を診断する場合には、3テスラのMRIがより有用です。
また、3テスラのMRIは、画質を維持したまま検査時間を短縮することも可能です。例えば1.5テスラのMRIでは20分かかる検査を、3テスラのMRIでは13分程度に減らすことが可能ですので閉所恐怖症の方などにおいては、より不安なく検査を受けて頂けます。
閉塞感が少ない明るい部屋でのビデオ閲覧システムMRI
当クリニックのMRIは、広い明るい部屋に設置されて閉塞感が少なく、検査中には世界の自然な景色などをみれるビデオ閲覧システムを有していますので、、閉所恐怖症の患者様でもリラックスして検査を受けることが可能です。
落ち着いたホテルの部屋のような検査室で検査を実施
検査室は明るく、木目調の床と明るい色の壁で、リラックスできる雰囲気に設計されています。患者様が快適に過ごせるよう、細部にわたって配慮がなされています。
映像を流して不安を解消
検査中にはモニターを利用して映像やビデオを流すことができます。これにより、検査中の不安やストレスを軽減し、閉所恐怖症の方にも安心して検査を受けていただけます。
MRI検査で調べられること
現在と過去の脳疾患の発見
MRI検査では、現在起こっている脳梗塞や脳出血はもちろん、過去に発生した無症候性脳梗塞や脳出血の痕跡も検出することが可能です。これにより、症状が明らかでない隠れた脳の問題も発見可能です。
急性期脳卒中の診断と治療連携
MRI検査により急性期の脳卒中が発見された場合、迅速に適切な医療施設への紹介を行い、専門的な治療を受けることが可能となります。
定期的な経過観察
脳動脈瘤や過去の脳梗塞、脳出血の痕がある場合、その進行状況や変化を追跡するため、定期的なMRI検査が推奨されます。特に、クモ膜下出血の家族歴がある方は、リスクが高いため、定期的な検査が特に重要です。
MRI検査とCT検査の違い
MRI検査とCT検査は、体内の画像を得るための重要な検査方法ですが、その原理と適用範囲には大きな違いがあります。
MRI検査
磁気共鳴画像診断とも呼ばれ、強力な磁場と無線波を使用して体内の詳細な画像を生成します。MRIは、脳や脊髄、関節などの軟部組織の構造を非常に鮮明に描出することができます。
CT検査
コンピュータ断層撮影とも呼ばれ、X線を利用して体内の断面画像を作成します。骨組織を詳しく調べるのに適していますが、脳組織の描出には限界があります。
主な違い
使用技術:MRIは磁場と無線波を使用、CTはX線を使用
描出部位:MRIは軟部組織が鮮明、CTは骨などのや肺などの硬い組織が鮮明
被曝リスク:MRIは放射線被曝なし、CTはX線による被曝あり
MRI検査とCT検査の比較表
検査方法 | MRI | CT |
---|---|---|
使用技術 | 磁場と無線波 | X線 |
描出部位 | 軟部組織 | 硬い組織 |
被曝リスク | なし | あり |
MRI検査はこんな方におすすめです
・脳や神経系の障害を疑う症状がある方
・四肢の痛み、脊髄神経に異常がある方
・頭痛やめまいなどの神経症状がある方
・脳卒中や脳動脈瘤の家族歴がある方
・筋肉や神経の疾患が疑われる方
・従来のレントゲン検査やCT検査で原因が特定できなかった方
など
このような方にMRI検査はおすすめです。検査をご希望の方は東梅田駅・梅田駅からすぐの梅田 脳・脊髄・神経クリニックへご連絡ください。
MRI検査で発見できる疾患
MRI検査は脳や脊髄、神経の疾患の発見に有効です。ここでは、主にMRI検査で発見可能な疾患の一部を紹介します。
脳梗塞
脳の血管が詰まり、脳組織への血流が阻害された状態です。MRI検査によって、梗塞部位の特定や梗塞の範囲や生じた時期を詳細に確認できます。
脳腫瘍
脳内にできる良性または悪性の腫瘍です。MRIは腫瘍の位置や大きさ、脳組織への影響などを詳しく描出します。
多発性硬化症
中枢神経系が損傷を受ける自己免疫疾患です。MRによっては脳や脊髄の脱髄損傷を検出し、診断に役立ちます。
脳動脈瘤
脳の血管の分岐部が、膨らんだ状態です。MRI検査は動脈瘤の存在やその大きさを特定し、くも膜下出血の発症を予防するのに有効です。
クモ膜下出血
脳内の血管が破れて血液がクモ膜下腔に漏れ出た状態です。MRIは出血の原因となる脳動脈瘤や出血の範囲を詳細に把握します。
正常圧水頭症
脳脊髄液の循環異常により脳内に液体が蓄積した症状です。MRIは脳脊髄液の蓄積とその影響を確認します。
認知症
アルツハイマー病などの認知症は、MRIで海馬萎縮度の検査を行ったり(VSRAD)、脳血流低下の部位を判断(ASL)することで、 認知症の診断を支援します。
頭部外傷後の病変
事故や転倒による頭部外傷後に生じる脳の損傷が、。MRIによって継続する後遺s障害 の症状に一致するかを診断確認します。
MRI検査を受ける際の注意点
MRI検査は、磁石と電磁波を利用して身体の断面や血管、臓器を撮影する検査方法です。放射線を使用しないため被爆の心配がありませんが、強力な磁力の影響を受けるものは身に付けられません 。以下に、MRI検査を受ける際の主な注意点をお伝えします。
・検査室に持ち込めない物や、検査前に外す必要のあるものは以下の通りです
– 金属製のアクセサリー、時計、貴金属類
– ヘアピンや金属製の髪留め
– 眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器、入れ歯
– メイクやネイル(金属成分が含まれている可能性がある)
– 湿布薬やカイロ(やけどのおそれがある)
– 電子機器や貴重品
・検査中は静止しておく必要があります。動くと画像がぼやけてしまう可能性があります。検査中に気分が悪くなったり、不都合が生じたりした場合には、緊急時用ブザーでお知らせください
・MRI検査を受けられない方もいます。以下に該当する人は、事前に医師と相談してください
– 電気的・磁気的・機械的に作動する体内埋込物を装着している人(心臓ペースメーカーや人工内耳など)
– 磁性体インプラントを埋め込んでいる人(頭蓋内動脈瘤クリップなど)
– 神経刺激装置や骨成長刺激装置を装着している人
– 脳動脈クリップを使用している人(チタン製は可)
– インシュリン注入ポンプを装着している人
– 可動性義眼を装着している人
– 眼球もしくはその周囲に導電性または帯磁性の細片が埋め込まれている可能性のある人
– 心停止の可能性が通常より多い人
– 妊婦
脳ドックについて
脳ドックとは、脳の状態を詳しく調べ、脳卒中や認知症の予防に役立つ検査のことです。脳は私たちの思考や感情、記憶、運動などの機能を司る重要な器官ですが、加齢や生活習慣などによって様々な疾患にかかる可能性があります。
脳ドックでは、MRIや頸動脈エコーなどの高度な画像診断を用いて、脳の血管や組織の状態を評価し、早期発見や予防に役立てます。
脳ドックはこんな方におすすめです
・高血圧や糖尿病、高脂血症、肥満などの生活習慣病がある方
・家族に脳卒中や認知症などの脳の疾患がある方
・頭痛やめまい、痺れなどが時々生じる方
・記憶力や判断力などの認知機能に不安がある方
・喫煙や飲酒、ストレスなどの、脳卒中の危険因子が多い方
・定期的に健康診断を受けていない方
・40歳以上の方
・自分の脳の健康状態を知りたい方
など
脳ドックで発見できる主な疾患
脳卒中
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など、発症すると神経後遺症を残す可能性が高い脳卒中の予防を目的として行いますMRIでは、脳内出血や脳梗塞などのタイプや範囲を確認できます。頸動脈エコーでは、首の大きな血管である頸動脈に動脈硬化や血栓があるかどうかを調べます。
認知症
脳の神経細胞が減少したり機能低下したりして、記憶力や判断力などの認知機能が低下する状態です。MRIでは、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症などの原因となる海馬や前頭葉の脳萎縮や白質病変を評価できます。
頭部外傷
交通事故やスポーツ事故などで頭部に強い衝撃を受けた場合、脳に障害が生じることがあります。MRIでは、無症状の方の頭部外傷による出血や水頭症、神経細胞の死滅の有無などを確認でき、発症を未然に防ぎます。
脳腫瘍
良性や悪性の細胞が異常に増殖してできる塊ですが、初期や小さなうちは症状がありませんMRIでは、無症状の瘍を発見し、適切な早期治療や経過観察の指導で発症を未然に防ぎます。
てんかん
脳内の神経細胞が一時的に異常に興奮することで起こる発作です。MRIでは、てんかん発作の原因となる脳内出血や嚢胞、発育異常などを検出できます。
パーキンソン病
脳の中枢神経系にある黒質という部分の神経細胞が減少することで起こる運動障害です。MRIでは、黒質の萎縮や鉄沈着などを評価できます。
多発性硬化症
自己免疫の異常によって、脳や脊髄の神経を覆う髄鞘という組織が破壊されることで起こる神経疾患です。MRIでは、髄鞘の損傷や炎症を示す白斑という所見を検出できます。
水頭症
脳脊髄液という液体が正常に循環や吸収されないことで、脳の中や周りに溜まってしまう状態です。MRIでは、脳室やクモ膜下腔という空間の拡大や圧迫を発見することで、認知症、歩行障害、尿失禁を生じる水頭症の発症に備える、また適切な治療を行うことで、 病気の重篤化を予防します。
脳ドックの検査内容
MRI検査
MRI検査は、磁気を使って脳の画像を撮る検査です。脳の形や大きさ、無症候性の脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などを詳しく見ることができます。
MRA検査
MRA検査は、MRI検査と同じく磁気を使って脳の画像を撮る検査ですが、特に血管に注目します。血管の詰まりや動脈瘤、血管奇形などの異常を発見することができます。
認知症検査
認知症検査は、記憶力や判断力などの認知機能をチェックする検査です。以下の2種類の検査があります。
MRI-VSRAD
MRI-VSRADは、MRI画像から脳の海馬萎縮度を測定するシステムです。海馬の萎縮度が高いほど、アルツハイマー型認知症のリスクが高いと考えられます。
長谷川テスト
長谷川テストは、紙とペンを使って行う認知症のスクリーニングテストです。数字や図形などの問題に答えてもらいます。
血液検査
血液検査は、採血して血液中の成分や値を調べる検査です。甲状腺機能低下症やビタミン欠乏症などの認知症を合併する可能性のある内科的疾患を発見し、またコレステロールや血糖値などの動脈硬化の危険因子や、貧血や感染などの一般的な健康状態をチェックします。
神経学的検査(診察)
神経学的検査は、神経専門医師が目で見て触って、ご本人が気づいていない神経異常を発見する検査です。目や手足の動きや反射などの神経系の働きや、頭痛やめまいなどの自覚症状をおうかがいします。
頸動脈エコー
頸動脈エコーは、超音波を使って首にある頸動脈の流れを見る検査です。頸動脈にプラーク(動脈硬化物質)が溜まっていると、脳卒中のリスクが高まります。