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理事長インタビュー
脳・脊髄および脊髄神経に特化した、手術も提供できるクリニック
複数の専門医による高度な治療を提供
脳神経や脊髄・脊椎の専門治療に特化したクリニックを開設した経緯は?
梅田 脳・脊髄・神経クリニックは当初、藤井寺にある脳神経外科病院の関連クリニックという形で開設されました。その病院は年間600件以上の手術を行い、大学から研修医を受け入れるなど実績を積み上げておりましたが、患者様の利便性を考えて梅田にクリニックを構えることとなり、「梅田 脳・脊髄・神経クリニック」が開設されました。また同時期に東京町田にも進出して、東西にわたりより多くの患者様の治療に関わっています(医療法人三翔会町田脳神経外科)。
現在は藤井寺の脳神経外科病院からは外れて、医療法人ニューロワイズとして、運営されています。
複数名の医師が在籍していますが、現在の診療体制は?
当クリニックでは、私を含めてそれぞれの専門分野に特化し、手術経験も豊富な医師が、高度な医療を提供しています。私自身もこれまで7000例の脳と脊髄・脊椎手術に関わっていて、特に動脈瘤手術1,000例以上の経験があります。また頸椎や腰椎椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍など、脊髄・脊椎外科に関しても、年間300例以上の手術を行っておりました。さらに顔面痙攣や三叉神経痛の治療に30年以上携わっており、これら疾患の根治術の学会となる、日本脳神経減圧術学会の第26回会長を務めます。これらの手術は大阪では連携病院で、東京では町田脳神経外科で行っています。手術を希望されて患者様から直接、あるいは紹介されて来院されます。
院長は脳卒中の予防や脳ドック、モヤモヤ病や高次脳機能障害など、私とは異なる特殊な領域を専門としています。こうした複数名の医師による診療体制のもと、各専門分野での広い知識と技術を活かして、患者様一人ひとりに合わせた最適な医療を提供しています。
安井医師も、脳動脈瘤手術を1000例以上行って多くの患者の命を助けた先生であり、高見医師は全国でも有名な脊髄脊椎の神経外科手術を所属の大阪医科薬科大学で行っています。
手術を行う場合、どのような流れになりますか?
手術が適応と判断され、かつ私の手術を患者様がご希望になる場合、大阪市あるいは大阪府下の私が連携する病院に入院して頂き、私が執刀医としてその連携病院で手術を行います。連携病院には私が指導した医師たちがおり、彼らと共に合併症のリスクを最小限に抑えつつ、安心・安全そしてスピーディに治療を進めていきます。
手術を終えて退院した後は、引き続き当クリニックで必要なケアを提供します。
3テスラの高解像度MRIを導入
ホテルのような落ち着いた雰囲気の空間と明るい検査室
閉所恐怖症の患者様でも安心です
梅田 脳・脊髄・神経クリニックのコンセプトは?
梅田 脳・脊髄・神経クリニックでは、患者様に“高度な専門的医療を提供することに重点を置いています。薬剤による保存的治療はもちろん、時に手術からフォローアップまでを1つの場所で行うことで、患者様への安心感、そして治療の質と効率性を高めています。
また先進的なMRI設備を導入しており、当クリニックでは3テスラの高解像度MRIを用いて、落ち着いた雰囲気の明るい検査室でMRI検査を実施します。検査室のモニターに映像を映し出してビデオなどを視聴していただくことが可能で、閉所恐怖症の患者様でも安心して検査が受けられる体制を整えています。
脳ドックにも力を入れているとのことですが?
はい、脳ドックにも力を入れて取り組んでいます。院長は脳ドックを専門としており、脳ドック学会の中心に関わっていたこともあり、この分野での深い知見を持っています。これらの専門知識を活かし、脳ドックを通じて患者様の健康をサポートすることに注力しています。
梅田 脳・脊髄・神経クリニックの診療の特徴は?
当クリニックは、脳神経外科から脊髄外科、脳内科まで、多岐にわたる分野に対応しています。これには首や腰などの脊髄疾患、糖尿病性などの末梢神経障害、高次脳機能障害、認知症などが含まれます。これらの幅広い領域において専門性の高い治療を提供し、MRIを用いた診断や脳ドックにより病気の早期発見・早期治療に繋げるようにしています。脊髄・脊椎関連の診断と治療は他の脳神経外科クリニックにはない大きな特色だと考えています。
多数の専門医が在籍している点も強みとして挙げられる?
そうですね。複数の専門医がいることで、多角的な視点から意見交換を行い、各々の専門知識を活かして患者様に最適な治療を提案することができます。診査・診断の結果に基づいて、適切な医師が担当しますので、患者様は当クリニックだけで総合的なケアを受けることが可能です。
頭痛、神経痛、痺れなどの症状
諦めずに当クリニックへご相談ください
どのようなことでお悩みの患者様が多いですか?
当クリニックに相談に来られる患者様で最も多いのが、頭痛です。頭の中に何かあるのではないかと、MRI検査を希望されて予約されてきます。予約なしで来院されてもその日にMRI検査して安心して頂けるようにしています。多くは筋緊張頭痛なのですが、若いときから片頭痛でお困りになられている症状であるにもかかわらず、的確な診断・治療がなされていないケースが多々あります。
それから私の長年の頸や腰の患者さまを治療していることを聞き付けて、椎間板ヘルニアなどの脊髄、脊椎の病気でも多く来院されます。
ホームページをご覧の患者様へお伝えしたいことは?
それから顔面けいれん、や三叉神経痛は、適切な治療を受けていなかったり、年のせいだといわれて諦めている患者さんもいらっしゃいます。そのような方は是非ご相談ください。
また首や腰の神経痛、手足の痺れ、坐骨神経痛、ヘルニアなど、これらの脊髄・脊椎の疾患については長年、治らずに困っている患者さまも多いかと思います。これらのに対して改めての診断と適切な治療を提案して、より良い解決策を提供させていただきますので、神経痛、痺れなどの症状でお困りで「これまでの治療で良くならない」と諦めかけている方は、一度当クリニックへご相談ください。
院長インタビュー
高性能な診断機器を駆使し
患者様の「今、どんな状態?」という不安に応える
これまでの経歴と、院長に就任することになった経緯を教えてください
私は以前、国立循環器病研究センターにて画像診断に関わるセクションのセンター長を務めており、こちらでPETやMRIなどの画像診断を中心に診療を行っていました。またモヤモヤ病の専門外来を担当し、この難病の治療に従事しました。モヤモヤ病については専門的に診られる施設が少ないことから、西日本全域から患者様がお越しになられていました。
モヤモヤ病は難病で、大病院で手術を受ける患者様が多いのですが、手術後のフォローアップが不十分なケースが見受けられます。これはモヤモヤ病に限ったことではありません。大病院で手術などを受けられた患者様が地域に戻った後も適切なケアを受けられるように、きちんとした“受け皿”が必要だと感じて、梅田 脳・脊髄・神経クリニックの院長に就任した次第です。
専門外来において院長が重要視していることは?
専門外来を効果的に運営するためには、高度な設備が必要です。私にとってMRIは外来診療の必須要素で、それも標準的なMRIではなく、先進的かつ高性能なMRIが必要だと考えています。当クリニックでは高性能。高解像度のMRIに加えて、血管、血流、組織などを詳細に診断することができます。その結果をもって患者様の「今、自分はどんな状態なのか?」を詳しく知りたいという患者様のニーズに応えることができ、当院にきて良かったという安心を提供することができます。
クリニックでありながら高度な診断・治療を行われている?
「高度医療は大病院、日常的な診療はクリニック」という区別がありますが、当クリニックでは大病院と同じ診療を、この身近な場所でできるわけです。今もお話ししたモヤモヤ病などの難病の治療においては、普段の診療こそが高度医療を担うべきだというのが私の考えです。
当クリニックでは、そのような難病の治療において、診療の拠点となることを目指しています。当然、必要なケースでは手術のために専門機関をご紹介し、手術後は当クリニックでしっかりとフォローアップを行います。例えば患者様の薬の管理、それこそ抗血小板薬のコントロールといった内科領域の診療・リスク管理にもしっかりと対応します。
安心して受けられるMRI検査
健康維持・病気予防のための脳ドック
高次脳機能障害の診断・治療にも対応
導入されているMRIについて教えてください
3テスラの高解像度MRIを導入しており、患者様がすぐに検査を受けられる環境を整えています。また検査室は明るく、静音技術でMRI検査特有の騒音を抑えたり、検査中のビデオ閲覧システムなど、MRI検査に対して恐怖心が強い方、閉所恐怖症の方でも安心して検査を受けられるように配慮しています。
脳ドックも行われていますよね?
脳ドックでは、基本的に脳のMRI、MRA、そして頸動脈エコーが行われます。特に頸動脈エコーが重要で、この検査を通じて患者様の動脈硬化の程度や血管の内腔の細かな状態が評価できます。これら脳や頸部の血管の状態から全身の血管の健康状態がわかります。
これらの検査に加えて、認知症の検査や血液検査も行い、動脈硬化や脂質異常症、糖尿病などの脳卒中や認知症のリスク因子を評価し、患者様に適切なアドバイスを行います。
脳ドックによって患者様は自分の健康状態に対する正確な認識と、それに基づいた適切な健康管理が行えるようになるのです。
高次脳機能障害も専門としている?
高次脳機能障害の診断と治療は、非常に高度な知識が求められる分野です。正確な診断を行うためには、まずその原因をしっかりと検査する必要があります。当クリニックでは、神経心理検査を含む幅広い評価方法を用いて、高次脳機能障害を診断しています。さらに障害手帳の申請や年金関連の手続き、交通事故における意見書の作成などにも対応し個々の状態に合わせた詳細で精密なケアを提供することに注力しています。
漢方薬を活用してめまい・頭痛を治療
すべては患者様の“安心”のために
頭痛を主訴とする患者様が多いと聞きましたが、どのような治療を?
頭痛やめまい、痺れなどの症状の奥に深刻な病気が隠れている可能性がありますので、正確な診断を行い、適切な治療方針を立てることを重視しています。これらは体質的な要因もあり、一般薬と並行して積極的に漢方薬を用いることで相当な効果がある患者様が少なくありません。
具体的にはどのように漢方薬を使用するのですか?
例えば通常、1日に3回程度服用する「葛根湯」という漢方薬を、私は患者様に1日1回の服用を推奨しています。この服用方法を一週間、二週間と続けることで、多くの患者様が頭痛の改善を実感されています。
鎮痛剤を毎日服用すると副作用のリスクが高まりますが、漢方薬を併用することで、副作用のリスクをさげることができます。めまいや頭痛・片頭痛の治療において、漢方薬をベースにした一般薬の併用で高い成果を上げています。
高度な診断機器と漢方薬、患者様も安心できそうですね
医療は、患者様に不安を与えることなく、安心と安全を提供する場でなければなりません。
これまでお話しした高度なMRI設備、漢方薬、すべて患者様への“安心・安全”を可能にします。
適切なサポートを提供することで
患者様の一生を支えていきます
最後に、ホームページをご覧の方へメッセージをお願いします
クリニックは高度医療の入口でもあり、出口でもあります。他の病院での治療が終わった患者さまについても、引き続き適切なサポートが受けられるように、当クリニックがフォローアップいたします。
患者様の一生は、加齢も伴いながら治療後も続いていきます。その間、誰がケアを担当するかが非常に重要で、特に難病を患っている患者様への対応には専門的な知識と技術が求められます。
梅田 脳・脊髄・神経クリニックでは、患者様が治療を終えた後も引き続き適切なサポートを提供することで、患者様の一生を支えていきます。