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視野の異常について
視野の異常は、視界に生じる変化や障害を指します。これには、視力の低下、特定の視野の欠損、ぼやけた視界、または見える範囲が狭まるなど、多様な症状が含まれます。視野の異常は目の疾患だけでなく、脳や神経系の疾患が原因で発生することもあります。例えば、脳腫瘍や脳血管障害、脳神経系の病気などが視野の異常を引き起こすことがありますので放置しておくと危険です。これらの状態は、視野の一部が欠ける(視野欠損)、または視野の中心部分が見えにくい中心暗点など、特定のパターンで現れることが一般的です。
日常生活において大きな影響を及ぼし、読書、運転、歩行、さらには日々の活動に困難を引き起こす可能性があります。
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視野の異常の主な原因
視野の異常は多様な原因によって引き起こされることがあり、その原因を正確に確認することが適切な治療への第一歩です。以下は視野の異常を引き起こす一般的な原因です。
目の疾患
緑内障や網膜剥離、網膜動脈や網膜静脈閉塞症など、目の疾患は視野の欠損を引き起こす一般的な原因です。これらの状態は眼科的な検査で診断されることが多いです。
脳の疾患
脳腫瘍、脳血管障害、脳炎など、脳に影響を与える病気も視野の異常を引き起こすことがあります。これらは脳の特定の部位に影響を与え、視野に影響を及ぼすことがあります。
神経系の障害
多発性硬化症などの神経系炎症や脱髄の他の疾患は、神経伝達に問題を引き起こし、視力や視野異常を引き起こすことがあります。
高血圧や糖尿病
長期にわたる高血圧や糖尿病は、視界に影響を及ぼすことがあります。糖尿病性網膜症は糖尿病の3大合併症の一つです。薬剤の副作用
特定の薬剤は視野異常を引き起こす副作用を持つことがあります。これは通常、薬剤の使用を中止することで改善されます。
栄養不足
ビタミンAや他の栄養素の不足は、視力に影響を及ぼすことがあります。
視野・視野の異常の検査方法
視力、視野の異常が生じると、先ずは眼科に受診されて、以下のような眼科的検査方法が用いられます。これらの検査結果で多くは眼科的疾患と診断されますが、時にその結果、眼科的には異常ないとされて、脳外科受診を勧められる、あるいはご紹介頂く場合も少なくありません。脳外科で原因を特定し、適切な治療方針を立てることが可能になります。
視野検査
眼科で行われる視野検査は、視野の欠損を特定するのに有効です。固定された点を見つめながら、視野の周辺で動く光を識別するという形で検査が行われます。
眼底検査
眼底検査により、網膜や視神経の健康状態を評価することができます。これは、緑内障や糖尿病網膜症などの目の疾患を特定するのに役立ちます。
MRI検査
MRIは脳の詳細な画像を提供し、脳腫瘍、脳梗塞、脳出血など、視野の異常の原因となる脳の病変を明らかにするのに役立ちます。時に眼窩内腫瘍が見つかるときもあり、その場合は脳外科的に頭蓋から手術することもあります。
MRA検査
MRA(磁気共鳴血管造影)検査は、脳の血管の異常を詳細に調べるために行われます。これにより、視力視野障害の原因となる、頸動脈から眼動脈の血管病変の診断ができます。時に偶然、脳梗塞や動脈瘤などの疾患がみつかります。
エコー検査眼動脈に血流障害を生じる、頸動脈プラークの存在の有無を検出します。
血液検査
血液検査を通じて、甲状腺機能障害、ビタミン欠乏症、高血圧など、視野の異常に関連する可能性のある全身性の健康問題を評価します。
視力・視野の異常の治療方法
視力。視野の異常の治療は、その原因となる疾患に基づいて行われます。脳神経外科に関わる疾患での主な治療方法は以下の通りです。
薬物療法
頸動脈から眼動脈、網膜動脈の血栓や塞栓などの血流障害が原因である場合は、血液をさらさらにする薬物(抗血小板剤)を投与します。その他、糖尿病や高血圧などの合併症のある場合は、それらについても適切な薬物療法によりリスク管理を行います。
手術治療
脳腫瘍や脳血管の異常が原因である場合、必要に応じて手術を行うことがあります。